しみ
しみには、老人性色素斑、肝斑(かんぱん)、ADM(遅延性太田母斑)、そばかすなどさまざまな種類があります。また、しみだと思っていても、脂漏性角化症というイボの一種であることもあります。それぞれ治療法が異なりますので、医師の診察を受けた上で治療することをお勧めします。
〇レーザー治療
当院では、トライビームプレミアムによるレーザー治療を行っております。
〇トレチノイン療法
自宅で毎日外用をしていただく方法です。トレチノイン酸はビタミンAの誘導体で、表皮のターンオーバーの促進や表皮メラニンの排出を促進する薬剤です。催奇形性があるため妊娠中は使用できません。副作用としては、外用部位に皮めくれ、赤みや痒みがでることがあります。メラニン色素の産生を抑制するハイドロキノン外用薬と併用するのが一般的ですが、こちらも接触皮膚炎(かぶれ)や皮めくれをおこすことがあるため、診察をしながら外用薬を調整していきます。
トレチノイン酸クリーム | 3500円/1CP(税込) |
ハイドロキノン外用薬 | 6000円/1本15g(税込) |
〇内服療法
肝斑に対しては、レーザーを照射することによりかえって症状が悪化することが知られているため、即効性はありませんが内服療法を基本としております。メラニン色素の形成を抑え、皮膚の色素沈着の改善に使用されるシナールに合わせてメラニンの生成を抑制するトラネキサム酸を組み合わせて内服します。症状の改善までは2~3か月要します。こちらは保険が使えませんので自費治療となります。また血栓症の方や妊娠中の方、ピルを内服されている方は処方できません。
シナール・トラネキサム酸 30日分 | 4200円前後 |
また当院で取り扱いのないレーザーにつきましては他院に紹介させて頂きます。