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慢性上咽頭炎と皮膚トラブルの関係

[2023.08.24]

皮膚科では、慢性蕁麻疹や掌蹠膿疱症など難治といわれる皮膚の病気の方が多数いらっしゃいます。特に掌蹠膿疱症は、手足にぶつぶつ膿疱がでて、痛みがあり生活に困ることも。今までは、喫煙や扁桃炎や金属アレルギーを中心に原因を検査して、それが問題なければ付き合っていくものですとお話していました。(もちろん今も同様に指導しております。)しかし、それだけでは改善しない方もたくさんおられる中で最近話題になっているトピックスが慢性上咽頭炎。

コロナ後遺症などで、苦しまれている方の8割が上咽頭に炎症をおこし、上咽頭とは鼻の奥の組織で我々は自分でのぞくことができません。そこに炎症があると「朝おきるとのどがいがいが」「鼻水がのどに落ちる」「風邪が治っても症状が続く」などの自覚症状がでるだけでなく、上咽頭の近くには神経線維組織が豊富で、自律神経や免疫系とのつながりもあり、その組織が慢性的に炎症を起こしていると自律神経や皮膚の症状も出てしまうとのことが言われています。実際に、診療にあたっている福岡のみらいクリニックの先生に伺ったところ、掌蹠膿疱症の大多数がこの上咽頭に炎症を起こしているとのことです。そして全員が鼻の症状を訴えているのかと思いきや、鼻の症状がある方は6割のみだったそう。そこで上咽頭擦過療法(上咽頭に薬剤を塗って収斂されることで炎症をとる治療)というものが、100%でないものの、蕁麻疹やコロナ後遺症や掌蹠膿疱症にとてもよく効いているそうです。

当院は皮膚科のため、そのような検査や治療ができませんが、おうちでできるケアとしては、鼻うがいが基本とのこと。(you tubeなどでも紹介されております)もう一歩なにかないかと、みらいクリニックの先生に伺ったところ、医療機関で使用できるミサトールリノローション(梅の実エキス)を毎日点鼻する方法があるとのことで、早速当院でも取り寄せて患者さんにおすすめしております。まずは3か月行ってみましょう。詳しくは、福岡のみらいクリニックの先生のブログをご覧ください。

自分こそはと思った方、診察時にお声がけください。

近々、InstagramにミサトールリノローションをUPしておきます。

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